【2019夏】Recruit Internship for Specialist 2019 -ENGINEER- 体験記

インターンシップ

2019.10.03

【2019夏】Recruit Internship for Specialist 2019 -ENGINEER- 体験記

参加したインターンの概要

今回私が参加したインターンはRecruit Internship for Specialist 2019 -ENGINEER/DATA ENGINEER-というもので、1ヶ月間リクルートの実際のサービスや社内サービス開発にジョインして一流エンジニアに囲まれながらスキルアップをするというものです。

インターンシップ参加まで

参加の経緯について

私は今まで企業様や団体様のコーポレートサイトやウェブアプリケーションを受託して個人もしくは2,3人の少人数のチームで開発を行なっていました。その為、大規模なサービスの開発やチームでの開発をほとんど経験した事がなく、2019年の夏は色々な企業のインターンシップに参加するぞ!という気持ちでインターンシップを探していました。
そんな中、リクルートで働いている友人とご飯を食べに行った際に「インターンやってるけど興味あったら受けてみたら?」と声をかけてくれたのが本インターンに参加するきっかけでした。リクルートでは数え切れないほどのサービスを開発されていて、1億人以上が使用しています。そんな大規模サービスをどのように開発・保守しているのか非常に興味を持って実際にエントリーシートを出す事に決めました。

選考過程について

インターンシップのHPにも掲載されていますが、選考過程は全部で3段階に分かれていました。

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1. webテスト&エントリーシート

まずはじめに、ウェブテストとエントリーシートの提出があります。ウェブテストでは競技プログラムのような問題やAPIを叩くような問題が出題されました。難易度は比較的高く、全問解くことは出来ませんでした。エントリーシートは今までの開発経験やそのエピソードなど、開発経験が問われるような内容でした。

2. 一次面接(オンライン面接)

次にオンライン面接を受けました。時間は50分間で内容は今までに自分が頑張ってきたことを2つ話すという、なかなか珍しい面接でした。何か一つのことに一生懸命取り組んだ事があるかが重要なポイントだと思います。

3. 最終面接(本社にて対面面接)

最終面接は東京駅にある本社でエンジニアの方と1対1で行われました。時間は75分間程度で架空のサービスを自分で設計するというような実務経験が問われる内容でした。

リクルートのインターンシップは面接合格者のみ電話で連絡が来るのですが、正直最終面接の合格連絡が来た時はめちゃくちゃ嬉しかったです。

インターンシップの内容

事前面談

通常のインターンシップでは珍しいと思うのですが、リクルートのインターンシップは就業期間の前に一度メンターさんと人事の方と一緒にインターン期間中にどんな内容を取り組むのかを決定する事前面談がありました。企業側からタスクを与えられるのではなく、インターン生がインターンに期待していることや学びたいことを重視して取り組む内容をきめる事ができる為、自分が経験したい内容を短期間でぎゅっと学ぶ事が出来ました。
私自身は、2019年のサマーインターンシップに参加するまでは個人開発を中心に行っていた為、「大規模サービスの開発を実際のチームにジョインさせてもらい経験する」という事が目的でした。結果的にSUUMOという誰もが知っている大規模サービスのチームに実際にジョインさせて頂き、開発の流れやチーム開発を学ぶ事が出来ました。

業務内容

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私は、SUUMOスマホサイトのKR(戸建流通)というチームに1ヶ月間実際にジョインさせて頂き、社員さんと共にサイトの効果改善の企画・要件定義・設計・実装・テスト・分析までを行なわせて頂きました。1ヶ月間のインターンですが私は1週間お休みさせて頂いた為、12営業日という限られた時間の中で自分が挙げた目的を達成する為に何が出来るかを考えて以下に示すいくつかの業務を行いました。

1. お問い合わせフォームのno follow化対応

お問い合わせフォームや不動産会社などの外部サイトへのリンクにnofollowを設定することで、クローラーにリンクを辿らせなくしてリンクの品質を高めてSEO効果を上げる事が出来ます。このような簡単な課題を実際のチームにジョインして実装→テストの工程を一通り自分自身で体験する事でコードの構成理解などのプロダクト面、開発手順などのプロセス面、チーム面に慣れてキャッチアップする事ができました。

2. お気に入りをもっとにゅっとアピールする

既存のお気に入り機能の使用率が低いという問題点を解決するために、物件をお気に入りしたものの忘れているカスタマーが存在するという仮説のもとで物件一覧画面のお気に入りをアピールすることでお気に入りの存在を思い出し反響に近づくのか検証するABテストの実装・テスト・分析を行ないました。

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3. 他にもいろいろ

NDAの関係であまり詳しいことは書けませんが他にもいろいろな機能の要件定義からテスト設計までを行いました。

インターン期間中のイベント

インターン生LT会

インターン期間中に2回LT会が開催されました。社員さんが自身の技術を説明する方もいれば、業務内容をインターン生に説明してくれる方もいらっしゃいました。また社員さん以外にもインターン生が今までに開発してきたプロダクトの説明や運営しているサーバーの説明など、趣味を含めた内容となっていて勉強になるだけでなく興味が湧くような内容ばかりでした。

よもやま

よもやまというのは「よもやま話」のことでリクルート用語だそうです。メンターさんとほぼ毎日様々な場所で進捗や方向性を確認したりしました。インターンに関する話以外にも色々とお話が出来て、メンターさん以外の方とも話す機会を頂きました。

ここが良かったBEST5!

Point1. 1人につき1人のメンターが付く!

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メンターさんというと大体のインターンでは若手の社員さんが担当されることが多いと思いますが、リクルートではチームリーダーポジションの方がメンターを担当される事が多いそうです。ほぼ毎日1on1(よもやま)を行い進捗確認や方向性が間違って無いか、相談等を行います。

Point2. 自分が学びたいことを学べる!

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最初の方に書かせてもらったように課題を企業側から一方的に与えられるのではなく自分自身がインターン期間中に何を学びたいのかを事前面談で話して実施内容を決定する為、自分が学びたい事を重点的にやらせてもらうことが出来ます。

Point3. 周りのインターン生が強い!

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参加しているインターン生は大規模なサービスの開発や運営をしている人など本当に色々な分野で成果を挙げている人ばかりで祝日やLT会などであった際に話をすると新たな発見や学びがあり話すだけでも面白かったです。

Point4. ランチに連れて行ってもらえる!

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毎日、自分が興味のある分野の方などに声をかけてランチに連れて行ってもらうことが出来ます。普段業務中にはなかなか話せない方と話をできる貴重な時間でした!沢山おいしいものを食べさせて頂いたので、少しだけお見せします!
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Point5. 技術書を買ってもらえる!

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自分が業務で使用する言語であまり知識が無いものが存在しても事前に最大1万円まで技術書の購入補助をしてくれるので、事前学習してからインターン期間に望むことが出来ます!

学んだ事

本インターンシップに1ヶ月間参加してみて実際の大規模サービスの開発チームにジョインさせて頂き、当初目的として挙げていた「大規模サービスの開発を実際のチームにジョインさせてもらい経験する」という事以外にも本当にたくさんの学びがありました。チームでの開発の中には例えば設計段階でのレビューや確認の大切さやコードの汎用性や可読性を高める事により開発スピードが向上するという事やタスクにかかる見積もり時間を意識することの大切さなど、個人開発でも生きる学びが多数存在していました。またチーム開発ならではの学びとして、レビューをもらってコード自体の品質を向上させることや、大規模サービスだからこそ影響範囲を考慮したテストの大切さ、また様々な観点を考慮した提案の必要性や役割分担やタスク管理などチームとしての開発の流れと方法など、今までの個人開発ではあまり意識してこなかったポイントに置いて多数の学びがありました。

さらに開発面以外で実感した大切な事があります。それは「他人からの意見や提案を待つのではなく自分から意見や提案を行うことの大切さ」です。自ら提案を行う事でダメなポイントは指摘して頂け、改善すべき点など新たな発見や気付きが沢山あり実際に私が提案した機能や実装が採用されるというケースも沢山ありました。

インターンシップに参加する前と参加後を比較すると、開発する際の意識が変化したように感じます。参加前は後先のことをあまり考えず其の場凌ぎのような実装であったり、「開発=実装フェーズ」と言えるぐらい実装に重きを置いていましたがインターンに参加して設計フェーズやテストフェーズの重要さに気付くことが出来たように感じます。

まとめ

実際に1ヶ月間インターンに参加してみて技術面だけでなく、思考力や提案力を含めてかなり成長できたように感じています。リクルートはインターン生が成長できる環境をしっかりと提供してくださります。その環境を上手く使いこなすかはインターン生にかかっていて、自分が何を学びたいのか?またそのためにはどのように行動すればいいのか?を意識してインターン期間中行動することで学びの量や質は変わると感じました。インターンシップのテーマにも「自らの技術と意思に基づいて事業を育てるエンジニア」とあるように自分自身で常に目的を持って行動する「圧倒的当事者意識」を持つことが大切だと実感しました。逆に言えば、自分自信で目的意識さえ持ち続ければ無限大に成長できる可能性のある素晴らしいインターンだと思います。

私自身もインターン期間の途中でこのことに気付き意識するようになってから成長スピードが速くなったように感じて、私にとって非常に貴重な経験をさせてもらう事が出来ました。

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おまけ

2019年9月21日にAbemaTowersで開催された【学生限定】サマーインターン参加者によるLT会(SILT2019)でリクルートのインターン生代表として登壇した際の発表資料をアップしているので載せておきます。